「咲いた!」

 玄関前に、3年生が育てているホウセンカの鉢が置かれています。

 ある男の子のものは、幹は太く枝ぶりはよいのですが、なぜか一つも花をつけていません(夏休み中からまったく咲かなかったとか)。 

 毎朝、玄関で会うたびに「ぼくのは、一つも花が咲かない」とせつなそうに訴えていました。

 昨日の朝、赤い花が一つだけ咲いていました。むかって左側の鉢は紫色、右側は白色の花なので、彼のものに間違いありません。

 “今日は咲いているだろうか”と気にかけていたからでしょう、枝の下の方で葉に隠れるように咲いていたので、屈まないと見えないのですが、「あっ、咲いた!先生、俺の咲いたよ。来て!!」と私の手を取って花の前に連れて行ってくれました。